今日こそはゆっくり話しましょう

ジャニーズのことを書かないジャニオタだよ。

私と君と、辻村深月。

 

⁑追記

来年のドラえもん映画の脚本が辻村深月さんらしいですよ〜!わーい よろしくお願いします。

[映画ドラえもん のび太の月面探査記]スペシャル映像 - YouTube

 

こんにちは。こんばんは。はじめまして。

戸田さんです。

 

 

さて、今回は、私と辻村深月の事について、少しだけ、ほんのちょっっっとだけ書きます。本当は、辻村深月さんの作品紹介ブログや、解説や感想をまとめたちゃんとしたブログを書きたいんですが、それにはまだ知識が足りないのと、記憶が不明瞭なのとで、まあ、いつか書くことが夢、程度に留まっています。

あとこのブログはいちおう、”ジャニーズのことを書かないジャニオタのブログ”として運用してて、今回はジャニーズのことには一切触れないと思うので、その点は把握をお願いします。でも辻村深月は読んでください。今世のお願いです。

 

 

まず、辻村深月って誰?という話から始めると、日本の小説家さんです。

最近も、直木賞本屋大賞を受賞されているので、もしかしたらテレビで見たことがあったり、名前を聞いたことがあったりする人もいるかもしれません。

作風はミステリーが多く、作品同士でリンクが張り巡らされていることが非常に多いです。あとは伏線回収の上手さも、個人的に強く感じる印象です。

 

私が初めて辻村深月に触れたのは、高校一年生の時、『本日は大安なり』という作品でした。この作品は辻村深月にしては珍しく、明るく読みやすい作品だったと後から思います。

この作品に登場する”恭司”という人物がとても好きで、読み終わった後に辻村深月について調べて、作品ごとにリンクがあるらしいということを知って、この”恭司”という人物が出ている作品があるらしい、と知りました。

私は順序立てて作品を見進めるのが好き、というか順序立てないと進められない人間なので、どの順序で辻村深月の作品を読み進めるのがわかりやすいのか調べて、まずは『凍りのくじら』を手に取りました。

 

この作品、めちゃめちゃおすすめです......。

もしもこの記事を読んで、辻村深月、読んでみようかな~と思ってくださった人は、まずはここから読んでみるといいかもしれません。

辻村深月さんはドラえもんが大好きで、この作品はドラえもんと密接になっています。まず各章ごとのタイトルが、ドラえもんひみつ道具だったり、作中の会話でも、ドラえもんの話が出てきたりします。

それで、これももう奇跡なんですけど、私もドラえもんが大好きなんですよね。

昔からよく漫画を読んで、アニメも見ていました。だからより、ふしぎ道具でわくわくしたし、こんな道具だったなぁ、と思い出しながら読み進める楽しさがありました。

 

辻村深月、中高生を描くのがメチャクチャ上手いんですよ......。

講談社文庫に挟まっている、辻村深月の紹介冊子は、''「私のいちばんの理解者をみつけた気がした───」。''という一文から始まります。

わかる.........。辻村深月の文は、思春期のやるせない感情とか、大人からのちょっとした言葉でかき乱される感情だとかが、本当に、繊細に、それでいて読む人が必ず共感するような的確さで描かれているんですね。凍り~の主人公も例外ではなく、どこか冷めているところ、親に対する気持ち、とても丁寧に描かれています。

 

この後に読んだ『冷たい校舎の時は止まる』も、高校生8人で進められていく作品なんですが、もう一人一人に共感するし、物理的にも内容的にもとても厚くて(上下巻)、重い鉛球を飲み込むような気持ちで読んでいました。

 

でも、辻村深月の作品って、優しいんです。

重くて、繊細で、腫れ物のように危ういのに、とっても優しくて温かい、希望と光があるんです。

 

この二作品の間に読んだ『スロウハイツの神様』も、もちろんこの二作品、大安~も、とっても優しくて優しすぎて涙が出ちゃう、だって辻村深月だもん......。です。

辻村作品の大きな特徴として、温かさがあります。

確かに重くて、たまに飲み込めなくて、鋭いけども、優しさという温かい布に包まれてそれは存在しています。その布は時に鋭さを包み込んで守り、時に切り裂かれながら、常に辻村作品と共にあります。

 

ちょっとこの時点で饒舌早口ポエムオタクになっているので、後半は巻きです。まだ序盤なのに尺を使いすぎました。

やっぱり辻村深月のことを書くのに、ちょっとした思い付きでサッと書こうとするのがいけませんでしたね.....。どうしても長くなるよ。だって辻村深月だよ......。

ちょっとここからもっと簡素に書いていくので、見捨てないでください!お願いです!

そして辻村深月を読んでください!今生のお願いなんです......。

 

 さて、そして次に手に取ったのが、『子どもたちは夜と遊ぶ』でした。

この作品は、私が辻村作品の中で、多分、一番好きな作品です。そして前述の”恭司”が登場する作品でもあります。私は大安を買ったおかげで恭司に出会えたし、恭司に出会ったおかげで子どもたちに出会えて、辻村深月に出会えました。蛇足ですが、私はこの作品を読んでから、こどもの字を”子ども”と書くようになりました(どうでもい~)。

 

 この作品の話をすると、たぶんそれだけで長文記事が出来上がるので、努めて簡素に流しますが、私は特にこの作品で、辻村深月のとてつもなく大きな優しさを感じました。ただ、辻村作品屈指の重さなので(しかもこれも上下巻、長い。比較的初期の辻村作品は、基本的に長い。)、気軽な気持ちで読み進めると後々辛いかもです。知らんけど......。

 

それから何冊か辻村作品を読んで、次に手に取った本が『オーダーメイド殺人クラブ』でした。これもみんな読んで~~!!これは主人公が中学生なので最高。私は辻村深月が描く中高生が大好きなオタクだからね......。

この作品も、主人公は読者であり、読者は主人公なんです。全員が、こんなことあったな、って自分を思い出しながら、主人公と自分を重ねるであろうシーンが多いです。

あと、この作品は特に他作品とのリンクも無いので、これ単品で読んでもいいかな、と思います。

逆に、もしも『名前探しの放課後』を読むなら、絶対に『ぼくのメジャースプーン』は読んでおくのをおすすめします。 

 

ちょっとごちゃごちゃしていたので、公式情報も絡めてまとめると、おすすめの読み進め方は、下記の感じです。☆=単体で読んでも特に支障はないもの、★=他作品を先に読んだほうがわかりやすいもの、()の中はその作品。というように記載しました。多数、は複数作品から人物や設定が織り込まれているものです。

 

1、『凍りのくじら』☆

2、『スロウハイツの神様』☆(番外編?『V.T.R』)★(スロウハイツ)

3、『冷たい校舎の時は止まる』☆

4、『子どもたちは夜と遊ぶ』☆

5、『ぼくのメジャースプーン』★(子ども)(凍り)

6、『名前探しの放課後』★(メジャー)

7、『ロードムービー』★(多数)

8、『光待つ場所へ』★(多数)

9、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』☆

10、『島はぼくらと』★(スロウハイツ)

 

とりあえずこの10作品を挙げましたが、先ほどおすすめした殺人クラブや、他の短編集などは、単体で読んでも支障はないかな、と思います。

ただ、最近発売の辻村作品を全く読んでいない女なので、最近のものに関しては何とも言えません。面白いということしかわからない......(盲目オタク)。

 

ただタイトルだけを並べても何もわからないと思うので、ひとまず、私がさっきタイトルを挙げたいくつかの作品の簡単なあらすじだけ引用しようかと思います。興味があるものがあればぜひ読んでみてください。

 

◎『凍りのくじら』

小学六年生の時に父が失踪し、母は癌で入院中の主人公・理帆子は、名門進学校に通う高校二年生。どんな相手にも自分を合わせられせしまうが故に、自分にどこか不在感を感じている理帆子の前に、不思議な青年、別所が現れ、交流を深めていく。

 

◎『子どもたちは夜と遊ぶ』

大学院生の木村浅葱には、子どもの頃に離れ離れになった双子の兄がいた。ある日起こった失踪事件の犯人をその兄だと疑う浅葱は、犯人を名乗る謎の存在”i”と殺人ゲームを始める。ゲームが終われば会えると言う犯人iの言葉とは裏腹に、浅葱の精神は追い込まれていく。

 

◎『オーダーメイド殺人クラブ』

クラスで上位の”リア充”グループに属する小林アンは、死や猟奇的なものに惹かれる一面を隠し持っている。ある時、クラスの”昆虫系”男子徳川が、自分と似た美意識を持つことを知り、アンは自分の殺害を依頼する。徳川はそれを了承し、二人はアンの殺害計画を進めていく。

 

自分の好きなものを挙げたんですが、暗くて重いラインナップになっちゃった......。

長編が苦手な人は、『本日は大安なり』(ブライダルプランナーが主人公の、連作短編集)とか、もっと明るいのがいい!て人は、『スロウハイツの神様』(クリエーター用のシェアハウスと、そこに住む8人を中心にした物語)とかを読んでみるのもいいと思います。

 

ほんのちょっとだけ書くつもりだったんですけど、もう3700字です。何書いてたの?

そもそもこの記事を書こうと思ったのは、今日たまたま辻村深月の話題が出たことと、いつかブログに書けたらいいなぁ、と思っているだけでは絶対に実現しないことが目に見えていたので、練習用に触りの部分だけ軽く書いておこう。と思ったからです。

この文量の触り、重~

最後になりますが、とにかく、  

辻村深月を読んでください!!!よろしくお願いします!!!!!

 

おわり。